「お父様、どいて」
「まったく我儘に育ててしまったな――」

――いきなり、お父様は僕のシャツの前を開けた。
ボタンが飛び散るのを気にしている暇などない。僕は『もしかして』に気付いて必死で逃げようとするけどお父様の力にはかなわない。

「やめッ、やッ!」
「こらヴァレンが起きるだろう?」
「いぁッ!?」

僕がお兄様にしたみたいに、お父様は僕の胸の先端を強く引っ張った。
その衝撃に口をパクパクさせて涙目になる。
そんな様子に気をよくしたお父様は満足げにソコを愛撫する。
初めは何も感じなかったのに、段々とむず痒いようななにかが腰の奥から湧き出てきて……

「ぁ、はッ、んッ…!」
「声を我慢しちゃいけないよ」

両方の先端を虐められている。
あまりの屈辱に涙目になるもそこでやめてくれるほど優しいお父様ではなかった。

「ほら、気持ちよくなってきただろう?」
「そんなわけッ……ぁんっ!」

優しい愛撫から、突然激しい愛撫をされて僕は信じられないような声をあげた。

「ヴァレンも初めはそうだったよ…さすが兄弟、そっくりだ」

お父様は悪魔のような言葉を言う。
僕はこのむず痒い感覚から逃げようとするけど身体から力が抜けてくる。

「――じゃあ今度は自分で触ってみようか?」
「誰がそんなことっ!」
「…ヴァレンが男を知ってしまってもいいのかな」

そんなこと、許せるわけない。
だけどお父様にはそれをできる力があって、僕は逆らえない。
恥辱と惨めさを抱えながらお父様の視線に誘導されるように自身の胸の先端に指先をやった。

「私がさっきまでやっていたみたいに触ってごらん」
「…この、変態」
「レオナルトに言われたくないな」

真っ赤になりながら僕はお父様のみてる前で胸の先端を触る。
恐る恐る触れるとくすぐったくて、強めに触るともっと欲しくて――

「お気に召したみたいだね」

何時しか夢中になりながらその遊びにはまっていた。

「んっ、んぁっ、あっ!」

僕が夢中になりながら触っていると、お父様は僕のズボンと下着を手早く脱がしてしまった。

「…可愛いね」
「うるっ、さいっ!」

僕のたち上がった下半身をみてお父様は笑った。
その冷たい指先がソコに絡みついてきて、ゆっくりと愛撫する。
その緩やかな快感に僕はもどかしくて恥ずかしく腰を動かしてしまう。
そうするとそれに応えるように気持ちのいいトコロばかり愛撫されて僕はイってしまった。

「ほら、舐めてごらん?」
「やぁっ…!」

口元にその精液を持ってかれて必死で抵抗するけど口の中に指は侵入してきて苦いソレを我慢して味わう。
お父様はそんな僕の様子が楽しいらしい。

「――次はココを」
「そこっ、だめぇっ、やめっ!?」

僕は今までの体勢からひっくり返されて臀部をお父様に見せつけてるような体勢になってしまう。
そして奥の肉孔を無遠慮に触られる。

「まだ処女なんだね。私が優しく花開かしてあげよう」
「ひぃっ、あ、あぁっ、やぁ――!」

ぬるりとしたその触感に僕は肉孔を舐められているのだとわかった。

「だめっ、やっ、あっ、んんっ!」
「ここもヴァレンに捧げるつもりだったのかな?お父様が奪ってしまって悪いことをしたね」

そう、僕の初めてはすべてお兄様に捧げるつもりだったのに――!
だけどその気持ちの悪いはずの触感は次第に快楽になっていく。

「ぁんっ、んっ、はっ、うっー…!」
「いい子だレオナルト」

そう言って臀部を強く揉まれる。女の子じゃないからこんなところ触っても楽しくなんてないはずなのに――!

「ああッ、な、なにッ、いぁッ!?」
「一気に二本も受け入れるだなんて、レオナルトは私と相性がいいんだよ」

指が、無遠慮に僕のナカをかき回す。
最初は浅いトコロを柔く撫でて、次に深いトコロを嬲られる。
いつのまにかまた僕はイってしまっててあまりの快楽にどうしていいかわからなくなって……

「おとー、さまぁっ、もっと、ちょーだいっ!」

もどかしい感覚をどうにかしたくてはやく正気に戻りたかったのだ。
はやく、はやくもっと大きくて気持ちのイイものが欲しい…!
するととつぜんお父様は愛撫をやめてしまった。

「――我儘な子だね…私としてはもっとおねだりの言葉が欲しいのだけどね」
「ううっ…おとーさまぁ…ちょうだい…!」

涙がこぼれてくる。
こんなに僕の身体に火をつけたくせにそんなことを言うなんて――!
だけどお父様は動いてくれなくて僕はもうどうにかなっちゃって自身の臀部を開いてお尻を高く上げておねだりする。

「おとーさまぁ…レオナルトの、処女…貰ってよぉ!」
「…まったく」

これでもだめなのか、本格的に泣きそうな僕。
すると後ろでカチャカチャという音がして、熟れている肉孔に熱い塊が押し付けられた。
もうそれだけでソコはきゅんきゅんとしてしまって――

「こら、最初はキスからだろう?」
「ふぇっ、ぁ、ぁっ!」

こすりつけるように肉孔、そしてその上下に塊の先端が動く。
まるでマーキングされてるみたいなその動きはじれったい。
もっとソレを感じたくて精一杯臀部を開いて招き入れようとするけどお父様は意地悪をする。

「もう、キスはできたからぁっ、もっとイイことしてっ…!」
「…本当に、しょうがない子だよ」

その言葉の後に、お父様がなにかぼそりといった気がするけどそれは聞き取れなかった。
ぐっ、と熱い塊が肉孔に侵入してくる。
その痛みと圧迫感にはふはふと息を荒げてしまうけどお父様は止めてはくれなかった。

「んっ、んぅっ、はっ、あっ!」
「キツいな……」

きっと皺ひとつなく広がっているだろうソコはお父様の熱を締め付ける。
たくさん愛してもらおうと思って頑張って緩めようとするけどなかなかうまくいかない。
すると、すっかりに萎えてしまった前にお父様の指が絡みつき愛撫をする。

「あっ、あぁっ、おとー、さまぁっ!」
「そう、いい子だ。何も考えないで快楽だけに溺れなさい」

お父様の言葉に従って僕は痛いことなど忘れてその気持ちよさに溺れる。
熱い塊が僕の奥にはいってきて、前はお父様の愛撫でおかしくなりそうで、もう何も考えたくない。

「…半分、入ったよ」
「は、はんぶん…」

全部入ったと思ったのに…!
だけどお父様は満足みたいで小刻みに中で動かし始めた。

「あ、っん、はっ、ぁんっ!」
「…狭いな」

チッと舌打ちをしてその動きをより大胆に僕のナカを広げるように動かす。
まだ半分なのにすごく気持ちよくて、僕は泣きながら喘いだ。

「あぁっ、んあっ、あああっ!?」
「レオナルトのイイトコロ、ここかな?」

僕のイイトコロを重点的に攻められる。
永遠に思えるその快楽に気が狂いそうになった。

「だめぇっ、ああっ、ふぁっ、やぁっ!」
「今度はもっと深い、レオナルトの大切なトコロを暴いてみようか?」
「あぁッ、そこっ、ダメっ、ひゃぁっ、んああっ!」

体位を変えられ、もっと深くつながるようにされてしまう。
そして僕の最奥を熱の塊は犯す。
ごりごりとそこを虐められるだけで気が狂う快楽が僕を襲って何度も射精してしまった。
もうでない、と叫んでもお父様はやめてくれなくてイケイナイトコロを暴いて、気持ちいトコロを虐める。
そして――

「――っ!」
「あ、あっ、いやっ、あああっ!」

熱い液体が、僕の最奥を濡らす。
その感覚と快楽に、僕は失神した。
Copyright (c) 2016 All rights reserved.