「あー絡まりすぎてて頭痛い」
俺は現在陛下事件から立ち直るため、元いた世界から契約魔を呼び出そうとしている。
なぜ契約魔を呼び出すか、それはこの子は可愛くて色気があって面白くて強い最強の悪魔であり俺が処女を奪った子だからである。無理やり天使だったあの子を召喚して犯して堕天使にしてしまった時はものすごく興奮した。人格最悪人間と罵られていもいい。
だが異世界ともなると元居た世界とは仕組みが違う。よって小規模魔術だったら無理やり通せるのだが大規模になるともう一回構築しなくてはいけないのだ。
「お、いけるか」
地下室でひとりブツブツ言いながらこんなことをしてる俺は相当不気味、だが徐々に正解へ近づいて言ってる気がする。
最近伸びてきた髪を耳にかけながら自分の血を魔法陣に行き渡らせる。

「※▼□×◎?§?――」

意を決して呪文を唱える。たいていの魔術師は人に自分の大魔術を解明されないため呪文は隠す。そういう術を二重がけするのだ。
徐々に魔法陣が光り始め吐き出すように風が舞う。どこか神秘的だが危ない光景。

「――サツキ、呼ぶのに随分時間がかかったんじゃない?」

そうして現れたのは、美少女顔負けの美しき容貌と華奢な身体、昔の貴族みたいなフリルのついたしゃつに黒いセット、そして少年らしさをだしているブーツ(だがヒールが高い)という一風変わった格好をした魔界の新参大悪魔である。

「クローデット、わざわざ来てもらって――」
「寂しかったっ、僕をあんな無茶苦茶にしたくせになんで異世界になんていくのさ!」

白銀の髪を宙に舞わせ、赤色の瞳で抱きついてきたクローデットからはふんわり甘くて痺れるような香りがする。うう、興奮する。
…陛下はすっきりとしたいい香りがしたよなぁ…
「ちょっと何考えてるのさ?」
「いた、痛い痛い」
遠慮なく可愛い悪魔に頬を捻られる。こういうところも可愛げがある。
「というかなんでこんなかび臭い部屋にいるわけ?城の主なら最上階にいるんじゃないの」
「ああ…それは」
なんて説明すればいいんだ?
とりあえずクローデットに慰めてもらってそのままセックスに持ち込み膝枕をしてもらうという計画が一歩間違えたらブチギレたクローデットに血まみれ大惨劇にされるかもしれない。
「―超むかつく国の国王陛下を幽閉していて…」
「さすがサツキだよ、相変わらず意味わかんない!」
少し曲解して伝えてみたがクローデットは満足したらしい。

「クローデット、外を見に行く?」
「うん」

部屋の出口に向かって歩きだした俺を小さくて歩幅も狭いクローデットはトコトコと急いで歩いて腕にまとわりついてくる。
「…これじゃ階段登れないんだけど」
「僕は飛んでるからいいよ」
そういいながらふわっと数センチ浮かぶクローデットには肉眼では見えない羽がある。
俺の可愛い堕天使、つかず離れずいい感じでやって行けている。別に忠誠を誓われたわけでもないしクローデットが俺を助けに来ることなんてまずない。だけど憎み合ってるわけでもないのでお互いいい『友達』として一緒にいる。

「クローデットは可愛いね」
「当たり前でしょ」

俺は久しぶりに地下室から出た。


                     ▼


「どこもかしこもめちゃくちゃだね」
「…それを言わないでくれ」
俺のお手製庭園をみたクローデットは素直に感想を口にした。
所々に咲く花畑の中をクローデットは遠慮なくずかすかとはいっていく。
「うん、でもいい感じだよ」
「そういってくれるのはお前だけだよ」
「誰と比べてんの」
ふふっと笑いながら夕日をバックに佇む白銀の美少年は目の保養だ。
「ねぇ、サツキ…シたいんじゃないの」
…やばい、バレてる
「サツキはそういう時でしか僕を呼ばないもんね。別に、拗ねてるわけじゃないけどもっと頼ってほしい」
少し、照れ気味になりながら上目遣いでそんなことを言われちゃ可愛すぎて抱き潰してしまいそうになる。
「く、苦しいよ…」
ぎゅーっと抱きしめると口では文句を言いながらも背中に細い手を回してくる。
「―ココでしよっか?」
ああ、悪魔の微笑みだ。
純情に見えて狡猾、幼くして淫婦、それが堕天使クローデット。
手を引かれ花畑に倒れこむクローデットを引っ張られた俺はちょうど押し倒すような形になってしまう。
「…いきなり、危ないだろう」
「悪魔だから平気だもーん」
こういうところもしょーもないほど可愛い。
クローデットの指が胸もとのリボンを解く。妖しく誘う赤色の瞳には俺が写っている。
「ね、シよう…?」
足を絡ませてくる魔性の堕天使に

「せめて上着だけでも下にひかせろ」
「…紳士、だね」

すっかり完敗しながら紺色のジャケットを脱いだのだった。


                        ▼

「あぁ、ぁん、しつこっ、い、あぁあ!」
「ここまで教え込むのにどれくらいかかったと思う?」
「わかんない、毎日セックスしてたもん!」
乳首をこりこりと虐めてやるとクローデットは簡単にイってしまった。
胸の先端には俺が付けるように命じている宝石のついた飾りがゆらゆらと揺れている。初めて出会った時は主張の少ない初心なトコロだったのに今では赤く腫れて乳輪からぷっくりとしている。
「ここもすっかり女の子みたいになっちゃって可愛いなぁ?」
「…そんなにココが好きなら違う女の悪魔のほうがよかったんじゃない」
「いや、お前みたいに淫乱な悪魔はほかにしらないから無理」
「…そうしたのはサツキでしょ」
確かに。
そっぽを向いてしまったクローデットが余計可愛くて虐めてやりたい。

「こんな淫乱じゃなかったらここまで仲良くしてないよ」
ああ、クローデットが傷ついてるのがわかる。涙目になってるのを隠すためか余計目を合わせてくれない。
「…サツキっていい根性してるよね」
「お褒めに預かり光栄です悪魔様」
そう言いながらクローデットのすでに反応している下肢に手をやる。
ズボンを脱がしてやると女性が履くような色っぽくて大切なところをギリギリ隠しているようなTバックの下着が出てくる。
「お願いを聞いてくれてて嬉しいよ」
「んっ、だってサツキは、僕の主、ぁっ、だもん…」
話を遮るように下着を引っ張ったり上からなぞってみたりして虐めているけどクローデットは健気に話をしようとする。
レースが先走りでクローデットの幼いペニスに張り付いて形が表わになる。
「もう、脱がして」
「だめ。このまま犯したい」
うへーとでも言いそうな顔をしながら下から見てくるクローデットは可愛い。
「うしろは俺が居ない間遊んだ?」
話しかけながら下着をずらしてアナルに指をずぶずぶと入れていく。随分蕩けているのできっとひとり遊びばっかりしてたんだろう。
「く…んぅ、も、ぁっ、ひっ」
「答えになってないよ?」
「あ、遊んだぁ、ん、だって、寂しくて、ぁあ!」
「素直だね」
ご褒美にもう一本入れてあげる。そうすると腰を動かしながら貪欲に締め付けてくる。
「もう、やぁ、はやくぅ…」
「もう少し慣らさないと」
それでもいやいやというふうに赤い瞳に涙をためて可愛い悪魔は腰を押し付けてくる。
「…痛くてもクローデットのせいだからな」
自身のペニスを出すと、久しぶりだからかいつも以上に興奮していた。最近は陛下を弄ぶぐらいのことしかしてないので溜まっている。
「あ、あぁ、はぁ、ふっ」
ゆっくり挿入していくと体を震わせながら必死で受け止めようとしているクローデットの姿がある。
…ちょっと虐めてみたい
いきなりペニスで、きつく締まるアナルのナカを突き上げる。
「ひぃっ、な、はっ、あっ」
上手く息ができなくなったクローデットの唇すら塞ぐと苦しそうに身をよじられた。もっと虐めてやろうと鼻を摘むと本格的に苦しくなったのかもがいて逃げ出そうとするが逃がさない。
十秒後、唇を解放して鼻を摘むのをやめると咳き込みながら酸素を取り入れている可愛い悪魔の姿、大悪魔のクセにまだ天使だった頃の人間らしさが覗ける貴重な場面だ。
「はっ、はっ、も、馬鹿ぁ、はぁっ」
「…息ができなかった時って本当にきつく締まるんだな」
「本当にっ、悪魔より悪魔らしいよねっ!」
クローデットは半ギレである。
可愛い悪魔を宥めるためにゆっくりとスローペースでナカを突いてあげる。体中にキスをすると嬉しそうにナカが締め付けてくるのが愛おしい。
俺はそうしてこの悪魔様が満足するまで(自身も満足するまでだが)交わっていたのだった。                                        

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