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「ふんふん、意外と単純なワケか…」
俺はこの世界を解析していた。なるべく神の領域には触れないように慎重に解析していく。もう、この世界に渡る際に大きな穴を開けちゃったからそれだけでも神様とかそういうやつとかには目がつけられてそうなのにこれ以上深入りして面倒なことになるのはごめんだ。
…面倒なことはごめん、なのだが

「ここまでへっぽこだとは」

俺の共有感覚から伝わって来るのでは陛下はお風呂に一人では入れず半泣き状態だ。
誘拐されて即お風呂というのもなんというか、阿呆なのか図太いのか。
実にめんどくさい。女の子だったらドキドキハッピーイベントなのだが相手は男でこちらに殺意満々である。
「ま、助けに行くか」
俺は風呂場に一瞬で転移した。


「…お風呂、入れなかったんだ?」
「…ぅ…」
何か言いたいことがあるのか、だが押し黙ってしまった陛下。学習能力が働き始めたらしい。
服すら満足に脱げずにびしょ濡れになっている陛下はまるで雨の日に捨てられた子犬のようだ。

「お風呂入れてあげるよ、服は自分で脱げる?」

陛下は警戒して身を縮めるがそこまで警戒しなくても…
何も陛下がいわないので俺はめんどくさくなり陛下の服を無理やり脱がす。
白いシャツが肌に張り付いてるのはなかなかに扇情的だったがやはり中身のほうがいい。
日に焼けてない白い肌には適度に筋肉がついておりピンク色の乳首が寒さでツンと立っていた。

「綺麗な桃色だね…」

素直にそう褒めたのに陛下は真っ赤になってまるで乙女のように胸を隠してしまう。
あまりにダイレクトすぎたかな

「ほら、下のスボンも脱ごう?」

陛下はさらに真っ赤になって俺の手を拒否する。…これはまたお仕置きかな
俺は再び鞭を取り出そうと…

「ぬ、脱げる!」

真っ青になった陛下は俺から数歩下がって急いでズボンを脱ぎ始めた。
しかし、緊張とあせりかで上手く脱げないみたいだ。よし、手伝ってあげよう。

数歩下がった陛下を壁まで追い詰め細くて白い腰からズボンを脱がす。一緒に下履きも脱げてしまい陛下のペニスが姿を現した。王様なのにあまり使ってないのか、初心な桜色で大きさもそこそこで可愛らしい。顔が綺麗だとここも綺麗な形をしているのか?
陛下は口を押さえながら真っ赤になって震えてた。うん、馬鹿な事を言ってしまう前にそうするのは正しいよね。
裸になった陛下の腕を引いて湯船に入れてあげる。
しかし緊張している陛下はリラックスできないらしくガチガチだ。
俺はどうにかこの美人な陛下をリラックスさせようと考えて髪の毛を洗ってあげることにした。
髪を結いていたリボンを解くとさらりといい匂いをさせながら陛下の長髪が背中にはりつく。後ろ姿だけならマジモンの美人だ。
ぬるま湯で濡らしてシャンプーでやさしく洗ってあげる。次第に陛下はリラックスしてきたのか肩の力を抜いて体をあずけてくる。まあ、本人は自覚ないだろうけど。
またぬるま湯でシャンプーを落とし髪の毛のケアをしてあげる、意外とマメな男なのだ俺は。
「陛下ー、体洗うよ」
脇の下に手を入れて立ち上がらせようとすると陛下は驚いたのか盛大に湯船のなかですっ転びかけた。面白い。
陛下を椅子に座らせて体を柔く洗ってあげる。
どこもすべすべで白くてなんというか王様というより王女様の世話をしているみたいだ。
俺はあまりに陛下がリラックスしているものだから少しイラズラをしてみることにした。
泡をまとったスポンジを前にもっていきピンク色の乳首を最初はちょっと触れるだけ、次は捏ねるように洗っていく。最初はなんとも感じていなかった陛下は段々違和感を感じてきたのか、困惑したような反応だ。ちっ、まだ性感帯じゃなかったか、これから開発していこう。
指でダイレクトに触れてつまんでみたりすると陛下は必死に声を殺しながら涙目になっていた。
こんなこと誰にもされたことがないんだろう。しかも相手は逆らえない誘拐犯となれば泣きたくなるのもわかる。
段々陛下がかわいそうになってきたので次はダイレクトに下半身のペニスに触れる。
そこは固くなっているわけでもなく逆に恐怖で怯えていて俺のS心を大いに満足させた。
「ここもちゃんと洗おうね陛下」
かすかに身をよじって逃げようとするがそんな抵抗無駄だ。
陛下がいくら美人さんでも男は男なので触れられれば興奮するらしい、徐々に芯を持ち始める陛下のペニスに笑みがこぼれる。
「ぅ…ぁ…」
「言いたいことあるのに聞こえないよ陛下?」
「こ、の、変態っ!」
「その変態に手淫されて喜んでるのはなんなんだろうね?」
…ちょっと虐めすぎたかな
陛下はぼろぼろ泣き始めてしまった。
「ちょっと、俺が虐めたみたいじゃん」
「お、お前が虐めたんだぁ、このっこのっ!」
それなりの年齢の男の台詞ではない。陛下は絡みつく俺の腕を殴りながらぐずぐずと泣いている。
「はいはい、気持ちイイことだけしましょうねー」
陛下のペニスを大胆に愛撫する。泣き始めたら声を隠しきれなかったのか途切れるような嬌声をあげながら陛下はすぐにイってしまった。
「はぁん…ん」
「気持ちよかったでしょ?」
「気持ちよくなんか、ない…」
説得力のない言葉だ。
「じゃ、今日はここまでね」
陛下を再び湯船に入れる。
脱力しきってる陛下はもう何も言う気力がないのかぼーっとしてた。
俺はそんな陛下をみながらとくに何も考えてはいなかった。



翌朝、裸のままベットで寝ている陛下を発見して俺は再びへっぽこ感を味わったのだった。
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