陛下の過去編です。宰相×陛下 騎士団長×陛下が苦手な方は注意!



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「やぁっ、はっ、んぁ」
「フェリアール様、貴方が見も知らぬ女と結婚するなど耐えられない」
気安く、宰相であり幼馴染のレジナルドが私の名を呼ぶ。
―こんなことになるなんて
我が王家には3代ごとに異世界から花嫁を呼んで結婚しなければいけないという決まり事がある。しかし、私はそんな怪しいコトに反対だった。だが元老院により2週間後に強行されることになってしまったのだ。
「可愛い…健気に締め付けてきますよ」
男の熱い塊を受け入れているソコの縁を愛おしげに辿られるといやでも自分のしている行為を思い知らされて真っ赤になる。
なんで、なんでこんなことに
「レ、ド…やっ、ぁあ」
「嫌じゃないでしょう。こんなに喜んでるくせに」
そう言われ自分の固く立ち上がったモノを扱かれる。ぬちゃぬちゃとした水音が響く様に私は耳をふさいでしまいたかった。
「異世界から花嫁が来るまでに女相手じゃ達せない身体にしてあげますからね」
「そんなことっ、ひゃぁ、ああっ」
激しく、最奥を突き動かされる。
こんなコト、初めてで悔しいのに気持ちよくって…幼い頃から一緒にいた兄のように思っていたレジナルドが自分に劣情を抱いていたなんて知らなくて。憎みたいのに、罵ってやりたいのにそんなこと、できない。
「可愛い愛しのフェリアール…一生可愛がってあげますから」
―結婚してください
その言葉に、心臓がドキンとはねて後ろを締め付けてしまう。そうするとレジナルドは余計興奮したのか獣のように犯していた私の体を持ち上げて所謂座位で余計深く穿ってくる。
レジナルドによって解かれた髪が揺さぶられるたびに宙を舞う。
両手が掴むものがなにもなくて、私はみっともなく涙がぼろぼろと怖くて溢れ出てきてしまう。
それに気づいたレジナルドはいつもなら私を慰めてくれるのにこの時は愉快そうに顔を歪める。
「可愛いなぁ…フェリアールは私がいないと何もできないんですよ?」
そんなことない、と言おうとしたけどやはりそんなことある感じだ。政務も周りの世話も、全部レジナルドが準備していてくれて私は一人で着替えることもできない。
「ぁっ、レド、レド」
「どうしたんですか、もう限界?」
こんなに気持ちよすぎるのが悪い。
初めて男性と交わったのにこんなに感じすぎてしまうのは…淫乱なのだろうか
「大丈夫ですよ。感度がいいのはフェリアールの可愛いところのひとつですから」
何もかも見透かしたようにレジナルド言う。
もう限界まで近づいてる私をさらに責め立てるように弱いトコロをじっくりと犯される。前も扱かれて首筋にねっとりと舌が這う。
その気持ちよすぎる快感に、私は達しながら失神してしまったのだ。

                    ▽

「んぅ…」
「おはようございます陛下」
昨日のことは嘘のように、レジナルドはいつもの口調で挨拶をする。
だが、私の寝台で二人で裸で寝ているとなれば昨日のことは嘘なんかじゃなかったと嫌でも思い知らされる。
「身体は気持ち悪くないですか、なにか欲しいものは?」
「…別に、ない」
なんて色気のない会話だろう。
だけど私は恥ずかしくて布団のなかに顔を隠す。
そんな私をレジナルドは喉を鳴らして笑った。
「…昨晩のフェリアールはとても淫らで可愛かったですよ」
「こ、このっ!」
あまりに明け透けな物言いに真っ赤になって拳を振るうがすぐさま受け止められてしまう。
「フェリアールの初めてがそこらの汚い男に奪われる前に奪えてしまえてよかった。これからは全部私のものですからね」
「…お前みたいなもの好き、ほかにいるワケないだろう」
「鈍感ですね」
そう言いながらレジナルドの手が腰をなでて臀部を妖しく撫で回す。
「貴方の周りの男たちはココに挿入して乱暴を働きたくてしょうがないってヤツばかりですよ?」
「う、嘘、あっ」
そして、レジナルドの指が後孔にゆっくりと埋め込まれていく。
昨晩酷使されたそこはジンジンとした熱い熱を持ってるのがわかってレジナルドの指を締め付ける。
「少し乱暴にしすぎてしまいましたね。薬でも塗りましょうか」
「い、いい!早く仕事に行け」
「はいはい愛しの陛下の言うことを聞かせてもらいますよ。今日は体調不良ということでご公務はお休みにしときましたから、ゆっくりお眠りになってくださいね」
―また夜に逢いに来ます。
そんな約束、いらないはずなのに嬉しいと思ってしまう自分が居る。
レジナルドはまた布団に顔を隠しに戻った私をみて楽しそうに笑い寝室を出ていった。
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